異色の若き女性ピアニスト、グリモ―が、こんな選曲でデビュー2枚目のCDを出していたなんて、もっと宣伝しないとショパンにもグリモ―さんにも失礼だな

フレデリック・フランソワ・ショパン。
39歳の短い人生であった。
ピアノの詩人と呼ばれているポーランドの作曲家で、ピアノ曲の代名詞になるくらいにピアノ音楽の新しい世界を切り開いた作曲家だ。
ピアノ協奏曲は2曲のみ。
この2曲ともに片想いの初恋の女性、コンスタンツィア・グワドコフスカへの思いを託した名曲だ。

ピアノ曲としては「幻想即興曲」「軍隊ポロネーズ」「英雄ポロネーズ」「幻想ポロネーズ」は特に人気がある。
「ワルツ第2番・華麗なる円舞曲」「子犬のワルツ」
「別れのワルツ」、実に名曲が多い。
体が弱かったためか、ショパンは女性的な作曲家ではあるが、意外や男性的な思いきりの良さも持ち合わせ、これがショパンの好きなピアニストにはどうもたまらない魅力らしい。

ここで紹介したのはショパンの音楽性がダイナミックであり、スケールの大きなピアノ曲も彼が得意とした。いわゆるショパンのイメージを一新する「バラード第1番ト短調作品23」だ。

ショパンがこんな曲を作ったことを意外に知られていないのが、新しいショパンを知ることになり、クラシックの面白さがさらに広がるのでは?と、あえてとりあげた。
面白いことに、このアルバムは1987年にフランスの女流ピアニストのグリモ―が録音したもの。
彼女の着眼点はお見事で、若かりしグリモーのテクニックもこれまたお見事なり。
リストの「ソナタ風幻想曲~巡礼の年第2年イタリアS161より」。シューマンのピアノ・ソナタ第1番嬰ヘ短調作品11収録。
このグリモ―さん、超個性的な芸術家らしく、ピアニシズムではないようで、左手のタッチが強く、いや驚いた。

Oimachi Act./おい街アクト

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