年を重ねても"いい女"は、若い男性の憧れである。では、"いい女"とは?

年上の女性でないとダメな男性がいるのだ、
この世の中には。

この映画を観て、僕には解からない愛の形を
説得力ある作風で理解させてくれたのがスゴ
い。
これが役者の力であり、監督の力である。

アカデミー賞女優のジュリエット・ビノシュが、100点満点の年上の恋人を演じたからこそ、映
画に不自然さがなかった。

監督はフランスの巨匠、アンドレ・テシネ。
日本ではこんな作品は、まず作れない。
役者も監督も、市場にも恵まれていないから。

ビノシュは「存在の耐えられない軽さ」で一躍、注目された女優だ。

女優は齢をとっても幼さ、女らしさを失っていないことが名優たる条件であることを、痛いほど観てきた僕にとって、ビノシュのような女性が世界の理想の女優である、と思わせてくれているほど、彼女には"スキ"がない。

素晴らしい演技力とセンスの良さがはじけ出
てくる女優だ。

女優の言葉に脚本家のような才能で、“物の
いい方“が洗礼される。
さらに声優のようなアクセントのメリハリがつけられ、そして、いつも神様のように笑顔が絶えない。
こうなると、世界に革命が起こるに違いない。
あなたの人生にも革命が起こる。
モテない人がモテるような革命が。


●映画「溺れゆく女」(1998年・フランス作品)
監督/アンドレ・テシネ
出演/ジュリエット・ビノシュ/他

Oimachi Act./おい街アクト

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