ナチスの"死の天使"と言われていた医師の逃亡先はやはり南米であった

実話にもとづいたサスペンス。
ここでもナチス・ドイツの医師が主役となる。
アイヒマン同様、舞台は南アメリカ。
ナチス・ハンターの手をかわし、戦後35年間逃げ回った今度の地は、南米バダゴニア。

"死の天使"の異名をもつヨーゼフ・メンゲレの
異様な医者としての姿。
この医師、少女らの心を虜にするほどのソフトな印象を与え、インテリジェンスをチラつかせた風貌。

監督は「娼婦と鯨」などの作品を手がけたルイス・ブエンソン監督の娘で、スペイン語圏内で著者は小説家、脚本家、そして映画監督のルシア・ペンソン。
アルゼンチン・アカデミー賞作品である。
南米のスイスと言われたパリローチェに向かう間に知り合ったアルゼンチン一家の娘、12歳の少女リリスに興味を持つ。

発音が遅れ、実年齢より幼く見える彼女に成長促進ホルモンによる治療を施そうとする…。
アウシュヴィッツの人体実験で怖れられた医師の顔が映画後半では見えてくる。
ドイツ医学全盛の1970年代、医師のカルテも当時はドイツ語だった。


映画「見知らぬ医師」
(2013年アルゼンチン・フランス・スペイン・ノルウェー合作)
監督/ルシア・プエンソ
出演/フロレンシア・バド、
アレックス・ブレンデール、ナタリア・オレイロ、他

Oimachi Act./おい街アクト

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