かばいあうのが家族愛か?父権家庭は良いか悪いか。すべて親の責任?
軍事政権時代の1977年、舞台となるのはアルゼンチン北東部の州都サンタフェ。
8歳の男の子から見えてくる大人の世界。
父と母は仲がいいのか?
交通事故で母が突然亡くなり、家庭環境がガラリと変わっていく。
それまで家族に無関心に接していた父が、やたら口うるさくなる。
祖母は何を隠そうとしているのか。
母に近づいていた謎の男・セバスチャンは母の死後、あまりやってこない。
大人が皆、何をしているのか?解からない。
男の子、アンドレはやがて無口になっていく…。
が、大人たちを観察し、会話を盗み聞きしようとする。
なにかが起こっているのだが、それが何か解からない。祖母も何も言ってくれない。
そんなある夜、アンドレは部屋の窓から信じられない恐ろしい光景を目にした…。
聞いてはいけないから聞かない。
だけども、よくないことが起こっている。
子供が家庭に育っていく過程が、そんな知りたくない現実が、どこからか伝わったり、解かったりしてくるが、それを誰にも言えない、伝えることもしない。
聞いてはいけないこと、なのだろう…。
この作品は、子供時代を思い起こすことになったり、今、どう子供と向き合うか?
の指針があるのかもしれない。
映画「瞳は静かに」
(2010年アルゼンチン作品)
監督/ダニエル・ブスタマンテ
出演/ノルマ・アレアンドロ、コンラッド・バレンスエラ、他
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