「ベン・ハー」「ウエスト・サイド物語」を名画 としての映画史上から消してもいいと思うが…。この「スパルタカス」は消せない
マイケル・ダグラスの父、カーク・ダグラスが製作総指揮をとり、監督がスタンリー・キューブリックときたら、これは映画史上に残る大作だろう。
いわゆる歴代の映画の中で製作費を一番かけて製作された映画としても「スパルタカス」はスゴい。
紀元前1世紀のローマ共和国で奴隷として剣闘士として非道な仕打ちを受け、自由を求める反乱軍のリーダーとして部下らを指導、導いた実話を基にした、スパルタカスのローマ帝国への反乱戦を描いたスペクタル作品だ。
この映画は、いわゆるスペクタル史劇、
70ミリ映画量産の時代、
「ベン・ハー」
「偉大なる生涯の物語」
「十戒」
「ローマ帝国の滅亡」
「クレオパトラ」…。
キリスト教の布教的映画とも相まって、大作ブームの時代。
「スパルタカス」では、当時のアメリカの"赤狩り"のアンチテーゼのような奴隷の反乱を描き、ここでは宗教色は一切見られない。
完璧主義のキューブリックを監督に起用したカーク・ダグラス演じるスパルタカスは、反骨の証のような迫力ある演技で迫る。
一部と二部で約200分の長編大作。
が、中だるみのない映画でつっきることが出来、素晴らしい。
泣けるシーンが2、3回ある。
確かこの映画を観たのは小学校2、3年生か。
ビデオ化される前、自主上映会でこの作品を扱った。
そしてDVDとして観ることができた。
映画「スパルタカス」
(1956年アメリカ作品)
監督/スタンリー・キューブリック
出演/カーク・ダグラス、ジーン・シモンズ、ローレンス、オリビス、ピーター・ユスティノフ、他
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