誰にでも振りかかってくることがありうる。子供は平気でウソをつくから

自分の子供は可愛い。
自分の子供をいじめる奴は天敵だ。
同じ園の仲間の子供でもあろうと、大人で
あろうと、保育士であろうと、親は戦って子
供を守ろうとする。

よくある話が、子供同士の小競り合いを目
にした瞬間で、物事の判断、善意を決めつ
けてしまうこと。

最初にたたいたA君。それをやり返したB君。
そのB君がやり返した場面を見た大人は
B君を責める。
仕掛けた方をカン違いする。

A君は「僕が先にやった」と言い出せないこ
とが多い。
ズルいのではなく、言えないのだ。
B君は一方的に悪い子として罰せられる。
B君も、A君が先にやったから、と言えないこ
とがある。
子供だからだ。

この不条理と戦う力がまだ、子供には備わっ
ていないのだ。
こんなことが日常茶飯時、起きている。

子供はウソを平気で言うし、ウソをついたと
言う勇気もない。
事の重大さが解からないし、ウソをつく罪悪感に苦しむこともないのだろうから。

さて、この映画「偽りなき者」は、少女の軽い一語が、小さな町で一人の先生を憎悪の渦に巻き込み、大騒ぎになる。

名優マッツ・ミケルセンが、この村八分の役を好演する。
「007/カジノ・ロワイヤル」で悪役を演じ、一躍、世界的な名優として認められた演技派だ。
彼に対する憎悪がやがて、晴れたようで晴れないが、田舎街の人達は表面的にはいい顔をして、影では悪口を言っている。
そうして田舎街の人は結束する。
どうしても悪人は一人必要で、誰かがえじきになる。
彼は無実であるというような風が流れてくるが、彼はクロであるという風も流れる。
最後は…???
マッツ・イケルセンを覚えておいて、彼の出演作品を観ることをススめる。



映画「偽りなき者」
(2012年デンマーク作品)
監督/トマス・ヴィンターベア
出演/マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン/他

Oimachi Act./おい街アクト

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