懐かしい臭いのする官能ロマン映画⁉

フランスの作家、レイモン・ラディグの処女
作が初めて映画化されたのは1947年に作られ
た「肉体の悪魔」。

この原作を基に映画化は何度もされたが、
1987年にマルコ・ベロッキオ監督が大幅に翻案して描いた「肉体の悪魔」はかなり強烈。

高校生のアンドレアと婚約者のいる令嬢、ジュリアの激しい恋を描いているが…。

共産主義、平和主義で投獄された政治犯の裁判が聞かれている法廷内で、檻に入れられた男女らの政治犯。彼らの中でSEXが始まる。

この傍聴に来ている令嬢のジュリアは叫ぶ。
「最後までやらしてあげてョ」と。
映画は肉体に秘む悪魔=性欲として描いていく。
同時に政治、哲学、善悪、性欲、ブルジョアを通して、官能ロマン・性の深遠を覗く傑作と評されている。
原作は年上の女性と年下の男性の悲恋を描いた。

作者は30代の若さで他界したと伝えられる。
これは純文学かエロスか?と、ひと昔前の若者は論じたものだが…。


映画「肉体の悪魔」
(1987年フランス・イタリア合作)
監督/マルコ・ベロッキオ
出演/マルーシュカ・デートメルス、
フェデリコ・ピッツァリス、他

Oimachi Act./おい街アクト

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