スペイン映画の素晴らしさを感じるこの作品
スペインのマドリードで老女ばかりを狙った連続強姦殺人事件が発生する。
正義感が強すぎるためにトラブルばかり起こしてしまう"暴力刑事"のハビエル。
彼の相棒は、頭脳明晰で操作能力の優れた刑事ルイス。が、彼には吃音がトラウマから生じて、他人とのコミュニケーションがとれない。
この2人がコンビを組んで捜査に乗り出す。
この手の事件モノ映画は、スペイン映画の独特の奥深さがある。個々の人間像を生々しく描きながら、リアリティあふれる映像にしていく。
アメリカ映画とは異なるサスペンスの色がある。
俳優らしくない役者が演じるから濃い味がする。
娯楽味ではない。
この事件の犯人像も、トラウマを持って病んでいるに違いないが…。
「静かなる復讐」でシロウトの復讐の怖さを見事に演じたアントニオ・デ・ラ・トーレがここでも健全ではない刑事を演じていく。
見ごたえあるサスペンス映画だ。
映画「ゴッド・セイブ・アス/マドリード連続老女強姦殺人事件」
(2016年・スペイン作品)
監督/ロドリゴ・ソロゴイエン
出演/ロベルト・アラモ、
アントニオ・デ・ラ・トーレ、他
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