女性の潜在意識に秘む"願望(?)を観ることになる

「博士の愛した数式」の著者、小川洋子の原作
「薬指の標本」を、フランスの女性監督ディアーヌ・ベルトランが脚本を手掛け監督した作品。
主演はウクライナ出身のスーパーモデル、オルガ・キュリレンコ。
この作品出演時は25歳。

物語は工場で働いていた若い工員イリスが、作業中に薬指の先を切り落とす。
工場を退社し、一人ふらりと港町へ引っ越していく。
そこで不思議で謎めいた"標本アトリエ"で働くことになる。
ある日、そこの標本作者の中年男から、一足の靴をプレゼントされる…。
その標本アトリエには、捨て去りたい"想い出の"モノ"、標本にしておいて、いつか又見たくなった時に来る。そんな"モノ"と"人"が訪れて来る。
オタクっぽい、マニアックな発想から生まれたマイナス志向のストーリーが展開される。
主演のオルガ・キュリレンコのメイクは、若かりし頃のブリジット・バルドーを感じさせる。
彼女の着る服装がとてもカワいくて、センスが良いと思ったら、フランスの有名なデザイナーが担当している。

この映画から「007/慰めの報酬」(2008年)へ。
そしてハリウッドのメジャー作品へとセレブな道を歩んでいるようだが。


作品「薬指の標本」
(2004年フランス作品)
監督・脚本/ディアーヌ・ベルトラン
出演/オルガ・キュリレンコ、マルク・バルべ、スタイプ・エルツェッグ、他

Oimachi Act./おい街アクト

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