映画の幅と奥行きをポーランド映画で広げてみては?

ポーランドを代表していた女優クリスティーナ・フェルドマンが、男性である天才画家ニキフォルを演じた作品が「ニキフォル・知られざる天才画家の肖像」。

ニキフォルの晩年を描いているので女優としては齢の"巧妙"で、奇人・変人扱いされていた老いた画家を、実に本物らしく演じている。

この作品は80歳の女性の映画であり、ニキフォルの晩年の映画でもある。
ポーランドは音楽家ショパンを育てた土壌があり、ドイツ、旧ソ連から侵略された歴史をも持つ。

映画も質の高い作品が多く、映画ファンからしてみると「世界のポーランド映画」なのだ。
ニキフォルは生涯に4万枚の作品を描いた。
あのピカソが「子供のような絵が描けたら…」と語ったのは、ニキフォルの作品に魅了されたからでは、と思ったりする。

それ程、ニキフォルの作品は"純"と感じられる。
生涯で晩年こそが彼の開運の時だった。十数回の個展が開かれ、世界のニキフォルと評された。

映画の時代背景は60年代。
フェルドマンは86歳で他界する。
2007年のことだった。


映画「ニキフォル・知られざる天才画家の肖像」
監督/クシシュトフ・クラウゼ
出演/クリスティーナ・フェルドマン、ロマン・ガナルチック、イエジ・グディコ、他

Oimachi Act./おい街アクト

北九州からお届けするエンタメ情報発信サイト。 ひとくせある編集部からクセのある情報を公開!!エンタメ多めに関してはあしからず。更新情報は公式Twitter(@oimachiweb)にてお知らせ。