ジーパンでバッハを弾くのはダメ!?のびのびとピアノを弾きたい…ですよね
グリモ―の弾くモーツァルトは、とても斬新に聴こえてくる。
モーツァルトのピアノ協奏曲で人気のあるのが第21番と第23番。
このCDはライヴ録音でいさぎよいグリモ―のピアノ、"モーツァルト"が聴ける。(こちらは第19番、第28番を収録)モーツァルトらしく弾くピアニストは沢山いる。
その昔、ブーニンというピアニストが日本に亡命して、ブーニンのコンサートが北九州市の小倉でもあったら、超満員!!
ブーニンは旧ソ連のピアニスト。
彼もその1人だった。
アシュケナージ、バレンボイムあたりは最もモーツァルト"らしい"ピアノ弾きである。
あのグレン・グールドがモーツァルトを弾いたら、お・ど・ろ・き。
さて、フランスの女性ピアニストのグリモ―さん。
ルックスが良くないとクラシックのCDが売れないし、コンサートをしても客が入らない。
特に北九州は、保守的なクラシック・ファンが多過ぎて、痛い目に会ったプロデューサーが過去にかなりいた。
多分にこのグリモ―さん、見た目は良いが、北九州のピアノ弾きからすれば、好きになれないだろう、の色合い強し。
つまり音楽、ピアノの解釈が大胆に個性的すぎるから。
そして例えば、チャイコフスキー・コンクールといった〇〇コンクールで優勝したピアニストがイコール、その後も活躍するか?というと、しない。
前記したブーニン、キーシン、……。アルゲリッチは例外的な存在。
あまり、その基準は信用できない。
つまり、そのコンクールが、その人の頂点があった、という"運命論"が成り立つ故に。
そんな訳で、このグリモ―さんは、もっともコンクール嫌いの性格であろうし、だから個性的なピアノが、素晴らしさとなるのだろう。
クラシックの異端児という表現も好きではない。
ヴァイオリンニストのケネディーは、もう普通にクラシックが弾けないくらいに、異端児呼ばわりされ、悲惨だ。
肩書きは、「ショパン・コンクール優勝」と「クラシックの異端児」「録音嫌い」—、もう、どれもこれも同じである。
肩書きはい・ら・な・い。
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