小品ながらクラシックには素晴らしいものがある

冒頭から、イスラエル人(ユダヤ人)はワーグナーを聴かないし、演奏しない。

(理由はナチスのドイツ、ヒトラーがワーグナーを好んだし、ワーグナーがドイツ人だからという…)
つまり歌劇の指揮が下手であれば、世界一流とはなれない、と言われているが…。

そうなると一流の指揮者は限られてくることになり、ショルティ―が思い浮かぶ。

ベトナム戦争を描いた映画「地獄の黙示録」で空の騎兵隊長が攻撃する時にワーグナーの「ワルキューレの騎行」をヘリコプターのスピーカーで鳴らして爆撃をする。隊長はヒトラーにでもなった気分で戦争をしていたのか…。

このズーカーマンはヴァイオリニストでもあ
り、指揮者でもあるが、イスラエル人だからワーグナーはしない。
が、ドイツ人の作曲家ベートーヴェンはやるし、出来る。
ベートーヴェンのロマンチックな曲は素晴らしい。

ピアノ三重奏曲「スプリング」
交響楽六番「田園」
ピアノソナタ「月光」「悲愴」…。
そしてこのロマンス第1と第2、ヴァイオリンと管弦楽のための作品だ。

この両作品はベートヴェンが若い頃の作曲と思われる。

参考までにズーカーマンは日本の女性バイオリニスト、五嶋みどりの師匠にあたる人。

小品であるが「ロマンス」第2番ヘ長調作品50と「ロマンス」第1番ト長調作品40は、ズーカーマンが弾くと、温かくして優しい曲として響いている。

Oimachi Act./おい街アクト

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