いとしい人よ、何故、僕らは別れなければならないの…

10代の頃は自分が買ったレコードや本を友達に知られるのが、どう評価されるか?という不安になったりする。

特にレコードではその時の心模様がバレたり、本では悩みがバレたりしやすいものだ。
16才の時、ジェイ&ザ・アメリカンズの
「カラ・ミア」という失恋の熱唱型、それもカンツォーネ唱法のシングル盤を買ってしまった。
その当時はビートルズやストーンズ、そして、フォーク・ロックが全盛の頃だ。
コーラス・グループのラブ・ソングを買って聴くなんて、「どうしたん?」とやはり笑われてしまった。
僕はその時、とある女子高生に片想いをしていたので、この切ない「カラ・ミア」が自分の気持ちを代弁しているような気がして、聴くたびに胸がジーンとしていたのだった。
買った理由など答えるはずないし、話したところで悩みも分かち合うなんて、する訳ないし…。
で、この「カラ・ミア」は今聴いても、当時のことが鮮明に蘇るのである。
1959年に結成されたイタリア系のコーラス・グループで、62年にデビュー2枚目のシングル
「シー・クラウド」が全米5位になり、大ヒット。
リード・ヴォーカルのジェイ・トレイナーが脱退後、ジェイ・ブラックが加入し、「カラ・ミア」や「ザ・マジック・モーメント」などがヒットする。

70年代に解散するまでに17曲がチャート入りを果たす。
レパートリーは、ほとんどがカバーであったため、リアル・タイムでは単なるコーラス・ポップ・グループと見られていたが、現在ではブルー・アンド・ソウルがかったロック・グループのハシリとして再評価されている。
メンバーは解散後、スティーリー・ダンを結成して成功する。

「カラ・ミア」の作曲は、あのマニト・ヴァーニーだから、道理で優れた名曲!!
コーラス・グループの実力は甘いラブ・ソングが真骨頂となる。

Oimachi Act./おい街アクト

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