女優アンバー・ハードはキレイだけど…。厳しい目で見よう

人は都合の良いように、過去の出来事をすり替えてしまう。
人は自分を正統化するために、敵対した相手を悪者に色濃く変えてしまう。

幼少期に父親から虐待を受けたことを体験談として発表し、成功を収めた作家のスティーヴン。果たして、それは真実であったのか?
父親を悪人とすることで、自分が善人であるという風に都合よく記憶が己を正統化していないか?
映画のテーマはここの問いかけがすべてである。
裁判が真実を本当にさばいているのか?
それさえ疑問であるように、人の話や体験などもすべて主観であって、客観ではない。
実際にあった猟奇事件を重ね合わせながら、
映画は進んでいく。
少々回りくどい感じを与える映画ではあるし、父親役のエド・ハリスが父親らしくなさすぎるのも気になる。

アンバー・ハードの演技も粗削りだし、
一番の主人公のジェームズ・フランコもいただけない演技がハナにつく。
クリスチャン・スレイターが一番のハマリ役で、アメリカ映画らしくないのがいい。
結局、この映画に猟奇事件を重ね合わせた
効果は見えない。
アメリカ映画の弱い部分を痛感した。

「サスペクツ・ダイアリー・すり替えら
れた記憶」
(2015年・アメリカ作品)
監督/パメラ・ロマノウスキー
出演/ジェームズ・フランコ、アンバー・ハード、エド・ハリス、クリスチャン・スレイター/他

Oimachi Act./おい街アクト

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