フリートウッド・マックってPOP!?

アメリカが建国200周年を迎えた年、1976年にザ・バンドが16年間にも及ぶコンサート活動に幕を閉じた。それが映画にもなった。「ラスト・ワルツ」だ。
 
70年代に入ってからレコードの売り上げは飛躍して、ロックが肥大化、組織化していく。
それまでのゴールド・ディスコの他に、100万枚の売り上げに対してプラチナ・ディスクという認定基準が設けられる。
 
イーグルスやこのフリートウッド・マックのアルバムが100万枚単位で売れるという、信じられない現象がロック界で起こっていく。
ビジネスとしてのロック。ロックは巨大な消費を生み、そこには娯楽性が強められていく。売れた方が勝ちで、売れない方は負け、という論理が音楽の世界で当たり前になっていく。
 
FMラジオも全盛、大金を投じた宣伝合戦を通じて、レコードは売れていく。
コンサート会場にはスモークがたかれ、レーザーの光線が飛び交う。
現実から逃れることの出来る空間へと移行していった。
 
このフリートウッド・マックのアルバム「噂」は、ビルボードの全米チャートで第1位を31週間もの長い間、居すわった。
なんと1500万枚もの売り上げを記録。
70年代を通して、これほど長い期間、1位にい続けたモノはない。
 
何がそんなに良かったのか?
 
フリートウッド・マックはイギリスのホワイト・ブルース・ブームの中で誕生したルーツはある。
メンバーの脱退が繰り返され、一時危機に陥った時に、ロサンゼルスでリンジー・バッキンガムとスティービー・ニックスのふたりが加入する。
 
はっきり言って、このアルバムはポップスである。リズムは躍動感がある。ヴォーカルもポップで、特に深みがあるわけでもない。アメリカン・ロックの中でも軽やかで、カリフォルニアの香りは強い。
音楽経験のない人には受け入れやすい曲。テクニックは特別際立ったものはない。サビが多い、多い。
BGMにしたいような曲なんだ。
「ゴー・ユア・オウン・ウェイ」はまさしく。ドライヴのBGM用だな。
Oimachi Act./おい街アクト

Oimachi Act./おい街アクト

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