華やかな味はないが、貫禄が重厚な色調で映画を作り上げている
シャーロット・ランプリングといえば、
「愛の嵐」。
ダーク・ボガードと共演したデカダンスな映画を想い出す。
相手役の刑事は「ユージュアル・サスペクツ」のガブリエル・バーン。
二人共に若い時の魅力に変わって、特にシャーロット・ランプリングは寂しい女、ワケありな女、クセのある女、心に傷を持つ女、ムツカシイ女、異様な女を演じることが"地"で出来る女優になってしまったか。
が、スタイルだけは美しい。
これがある以上は、まだまだ出来る女優なんだろう。
ストーリーは、ある殺人事件が起こる。
事件現場となったビルから出てきた女性アンナと、その彼女のことが気になり、ひそかに尾行する刑事との男と女との関係。
彼女の深層心理に潜む過去の暗い体験が明らかになっていき、映画はクライマックスを迎える。
映画として、役者ははまり役を自然体で演じている。
見ごたえがある。
大人の映画だ。
作品「ハイヒールを履いた女」
(2012年イギリス、ドイツ、フランス合作)
監督/バーナビー・サウスコム
出演/シャーロット・ランプリング、
ガブリエル・バーン、ジョディ・メイ、他
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