とんでもない母親を観てみるか?そんな作品だ

すべては母親のだらしなさが原因である。
確かに世の中には子供への愛情よりも自己愛が優先している母親がいて、子供は母親に反発したり、かまってほしいがためにハチャメチャな生き方をしていることがある。

この映画の舞台はメキシコのリゾート地。
そこで姉妹2人が生活している。
そこへ長い間疎遠になっていた母親が戻ってくる。
17歳の妹は同じ齢の少年の子供を身ごもっている。
対象的に姉は地味で暗い。

この姉妹は仲が良いのやら、悪いのやら、無関心なのか。
やがて妹は無事、出産して—。
母親は今迄、なんにもなかったように孫の面倒を見て、母親振りを発揮していくが…。

この母親は未だに女を捨て切れていない。
娘の彼氏を誘惑して、犯してしまう。
そう母親が自分の娘の彼氏をだ。

親子ほど離れた少年の上に乗って。
この少年もバカっぽい。
すっかり母親と仲良くなって、
彼女のことなど気にしなくなっていく。
母親は娘と会うのをさけ、やがて赤ん坊と彼氏の3人の新しい生活を夢見てしまう。

こんな話は日本にだってあるし海外でもある。

映画にするほどの価値があるかどうか?
否定的な意見しか出てこない気がする。
実はどこにでもあるような題材であるから、
衝撃を受けることもない。
どうしようもない母親と娘と、その彼氏のバカらしい出来事を綴っただけの映画で、これが第70回カンヌ国際映画祭のある視点部門審査員賞受賞作品だと(?)。

作品の質のレベルを問うより、
興行的な配慮から賞を与えたのだろう。


作品「母という名の女」
(2017年メキシコ作品)
監督/ミシェル・フランコ
出演/エア・スアレス、アナ・バレリア・ベセリル、エンリケ・アリソン、他

Oimachi Act./おい街アクト

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