PTSDで変わり果てる普通の人々

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder)とは、命を脅かすような強烈な心的外傷体験をきっか
けに、実際の体験後も、時間が経過してもフラッシュバックや夢をみたりしての侵入再体験、
物事に対しての関連する刺激の回避、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠、暴力的になったり、
自殺願望が出たりの症状が持続する状態を指す。
 
これが通常の軽いトラウマだと
一ヵ月~数ヶ月で症状は軽減するが、PTSDになるとこれが10年から20年、30年と続く場合もあり、生涯を通じて、その症状が消えないこともある。
 
自然災害(地震や津波)に遭遇したりして生命の危機に脅かされた場合や、戦争、戦闘を経験することからも起こるし、航空事故や交通事故、水難事故、暴力的な犯罪に合ったり、強制わいせつ強姦などの被害、また激しいいじめ、幼少期の虐待、親しい人や家族の目の前での突発的な死、…。
 
このようなことで、人によりPTSDにならないこともあるが、なる人もいる。
それは、その人の持つ感受性の強弱、過去のストレスの蓄積、自分の置かれた立場の責任感を強く感じている人、弱音をはかない性格、様々に人により違うので、
周囲の理解も難しい。
なった人でないと解からないことから、精神科に通ったところで治療の完治は難しい。
 
PTSDはベトナム戦争から帰還した兵士の無気力さ、凶暴さなどから、病名もつけられ、病気として認められた。
これを機にアメリカではカーネギーなどの自己啓発の動きが盛んになるが、これはPTSDの人には逆効果。
 
戦争体験から、このPTSDになった苦しむ人を描いた作品は数多く作られた。
「フルメタル・ジャケット」「地獄の7人」
「アメリカン・スナイパー」「プラトーン」
「タクシー・ドライバー」他。
この「アメリカン・ソルジャー」もPTSDで苦しむイラクの戦火の中に送られたアメリカ陸軍兵士を描いた作品。
 
ブルース・スプリングスティーンが本作に楽曲提供をしている。
脚本は「アメリカン・スナイパー」のジェイソン・ホール。



作品「アメリカン・ソルジャー」
(2018年アメリカ作品)
監督/ジェイソン・ホール
出演/マイルズ・テラー、ヘイリー・ベネット、他

Oimachi Act./おい街アクト

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