原曲(オリジナル)以上にカバーをやることの難しさ。が、それをオリジナル以上に上手にやる方法もあるという話
サム&デイヴの「ホールド・オン」はとてもハッピーなソウルで、楽しさが、希望が伝わってくる。
この曲を、かのエリック・バードンが歌っている。
白人ブルース・シンガーとして、どう歌うのか?と興味は尽きない。
おそらくエリック・バードンも、どう歌うべきか?と悩んだと思われる。
YouTubeでエリック・バードンの「ホールド・オン」が聴けるし観れる。
サム&デイヴの"ハッピーさ"は無い。
ブルースっぽい「ホールド・オン」だ。
実はカバーをシンガーがやるということは、とても難しいことなのだ。
オリジナルよりカバーの方が良かったということは、確かにまれにある。
例えるのならば、ボブ・ディランの「ミスター・タンブリンマン」より、バーズの「ミスター・タンブリンマン」の方が絶対によい。
もちろん大ヒットした。
が、大ヒットするように編曲やら、見事なコーラス、素晴らしいアレンジが施されているからだ。
極端な話、どんな曲でもアレンジが上手にやれたならば、ヒット曲は作り上げることが出来るということだ。
ボブ・ディランの歌よりも、バーズのハモリの方が素晴らしかった。
美空ひばりの「川の流れのように」を、それ以上に上手く歌える人はいない。そこが美空ひばりのスゴさなのだ。
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