ロック・ギターを確率させたクラプトンのいたクリーム
"ロック・ギター"というものの概念が定着したのは、1960年代の後半のエリック・クラプトンがクリームで"ギタリスト"として最高のテクニックを披露してからだろう。
専門的に言うとビブラートやチョーキングが素晴らしのだ。
ロック・ギターの基本がここにあると言える。
まずこの"基本"をマスターしてから次に進むと、どんな壁にぶち当たっても、次の方向性が早く見えてくる、とさえ言われる。
ヤード・バーズのクラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジを比較することが多い。
クラプトンはソロになって、
ギタリストからヴォーカリストへの脱却を図った。
行き着いた世界はレイ・チャールズの唱法だ。
ジェフ・ベックはロッド・ステュワートをボーカルのパートナーとしたことから、それ以降は、彼以上のヴォーカリストと巡り合うことが出来ずに、自ら己のギターを歌わせることに長い間、時間を費やした。
そして歴史的アルバム「ブロー・バイ・ブロー」を産み落とした。
最初で最後の晴れ舞台がこれ。
ジミー・ペイジはギターリストというよりコンポイザー。レッド・ツェッペリンの4枚目までは、すべて自分のソロ・アルバムと考えて、曲を書いてバンドに指示している。
70年代はやはりジェフ・ベックが最高峰。
60年代後半はクラプトン。
ジミー・ペイジは一歩下がった土俵での活動。
そしてジェフ・ベック、クラプトンのやってきたことを別の次元で集大成させたのがジミ・ヘンドリックス。
彼のスゴさは、「音=音質」。
彼のギターの音が凄かったのは、
あの音が理屈や理論ではなく、何も考えていないで弾いていたことの結果であること。
このクリームのクラプトンはギタリストとしてのピークでもある。
「クロスロード」はスゴい‼
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