グラム・パンクの素晴らしきアーティストたち。 ニューヨーク・ドールズももちろん
70年代の若者が聴く音楽(いやロックとしよう)は、実にバラエティーに富んでいたのだ。
いわゆるパンク・ロックから
ニューヨーク・ロック、
ヘビー・メタル、
シンガー・ソング・ライター、
プログレッシブ・ロック、
アメリカン・ロック、
カントリー・ロック、
フォーク、
AOR、
フュージョン、
…実に多彩だ。
さらに日本のフォークのブームから、あの不思議なニュー・ミュージック(?)とやらが。
実は恵まれているようで、本当は何を聴いてよいか解からないくらいに選択肢が多かった。
多過ぎたのだ。
この歪みがやがて80年代後半から90年代の音楽の不毛の時代を迎え入れたのだ、という意見にも解釈はいく。
カントリー・ロックからアメリカン・ロック、シンガー・ソング・ライター系のファンがいる。
一方ではギタリスト中心のヘビー・メタルを好むティーンもいる。
いや、「やはりジョン・レノンが好き」。
「ボブ・ディランも聴かないとシンガー・ソング・ライターにはなれない」。
「イーグルスはスゴいバンド」
「リッチー・ブラックチアのギターを聴いたら?」
「いや、デュアン・オールマンよ」
「ベルベット・アンダーグラウンド&ニコと
アンディ・ウォーホルのポップ・アートこそが今のカルチャーだ」
「ザ・クラッシュにセックス・ピストルズのようにメッセージ性が反社会的でないとロックじゃない」などなど…。
今から振り返ってみると、なんと素晴らしいROCKの世界が…。
「69年以降は商業ロックだもんなー」という声もあるが…。
なにはともあれ、70年代はイギリスのグラム・ロックの野望と、ニューヨーク的なデカタンスをむき出しにしたグループが、地下のクラブ・シーンで圧倒的な人気を得ていた。
そんな中でもニューヨーク・ドールズは、グラム・パンクのパイオニア的存在として、一度は通り過ぎても、いやすべきグループではなかろうか。
いわゆる上手いとかお見事というレベルの問題ではなく、アートなのだから、好きにやりたいようにヤレばいいのだ。
これもROCKだ。
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