人間はなぜ権威へ服従してしまうのか?の実験の発端となったのはアイヒマン裁判
人は、どこまで残酷になれるのか―。
裁判によって世界に発信されたナチス幹部のアイヒマン。この戦犯、アイヒマンの素顔に迫ろうと、1人の学者、ミルグラム博士は、ホロコーストの真実、人間の真実を明らかにしようとした。
アイヒマン裁判が始まった1961年。
米・イェール大学で始まったアイヒマン実験。
実験者スタンレー・ミルグラムミルグラム教授が、「人は残酷である」という結論に至り、アイヒマン、ナチスの姿である以前の"人間の残酷さ"を証明しようとした。
決して戦争や殺人や、現代のいじめ、暴力(DV)を正統化するのではなく、人間が生物として持ちそなえている残酷さの一面を実験により証明した。そして、そのスタンレー・ミルグラム教授の生涯を描いたドキュメンタリーの映画化である。
観る価値はある作品だ。
映画「アイヒマンの後継者・ミルグラム博士の恐るべき告発」
(2015年アメリカ作品)
監督/マイケル・アルメレイダ
出演/ピーター・サースガード、ウィノア・ライダー、他
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