介護・看護における葛藤や人間を描いた作品

映画の原題は「Chronic」で"長患い"。
邦題は作り過ぎた感がする「或る終焉(しゅうえん)」。
 
末期の患者に寄り添う看護師の、献身愛と葛藤を描いた作品であるが、カメラがドキュメンタリー風に看護師と患者を撮り続けていく。
 
こちらも68回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品。
 
ティム・ロスの演技力は今さら言うまでもないし、劇中は音楽もなし。
ただあるのはセリフと環境音で、看護師の苦悩が伝わってくる。
 
まあ、暗い映画ではあるが、人間の"小さな力"の素晴らしさ、むなしさ、はかなさ、たくましさ、なども感じ取ることが出来る。
 
ラストは衝撃的ではあるが、そこが映画であることを表している。
 
映画「或る終焉(しゅうえん)」
(2015年フランス・メキシコ合作)
監督/ミシェル・フランコ
出演/ティム・ロス、ロビン・バートレット、他

Oimachi Act./おい街アクト

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