「戦後の日本の歌・名曲ベスト10」その①
戦後から約76年がたった。
原爆投下、敗戦、……、日本はどう変わったのか?
日本人の心を唄った、美空ひばりさんの「川の流れのように」は、今聴いても素晴らしい。
この歌は美空ひばりさん以上に、素晴らしく唄える人が、これからも出てこないだろう。
歌詞。メロディが美空ひばりさんのために存在しているような珠玉の作品となってしまった。
この曲は演歌、歌謡曲などのジャンルを超越した"人生歌"としての「教え」「哲学」「希望」などが刻み込まれている。
息の長い人気歌手は、そういない。
声を聴いただけで、「美空ひばり」と解からなければならない、が、歌唱法が無理したものであったりすると、"アク"が強すぎて、シンガーとしては長くは続かないのが歌手の寿命。これが歌い手の「宿命」である。
日本のシンガーの中でも、ズバ抜けた歌唱力を持っていた弘田三枝子。
彼女がジャパニーズ・ポップス、ジャズと新分野を開拓していったシンガーではあるが、さりげなく歌うことをしなかったために、息の長いシンガーとしては難しい部分があった。
美空ひばりのダイナミック・レンジから響く大きな声は、天性のものであり、これは本人だけが持つ才能。
さりげなく唄ってもウマい。これが美空びはりの凄さであり、驚異でもあった…。
「川の流れのように」は一発録りのレコーディング。
彼女こそが日本を代表する歌姫だ。
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