「戦後の日本の歌、名曲ベスト10」その②
1977年の4月5日に。千昌夫が唄う「北国の春」は発売された。
この曲はアジア諸国でも大ヒットしたことでも知られる"名曲"なのだ。
その当時の中国、マレーシア、シンガポール、台湾と。
歌詞の内容がアジア人に受けるだろう抒情詩であり、国籍を問わずに人の心に訴えかけてくる"ふるさと"への想いが、ヒットに繋がったのだろう。
千昌夫の生家は岩手県陸前高田市である。
そこには、東日本大震災から、未だに復興できていない多くの人達がいる。
千昌夫の母親も、そして兄夫婦も震災に合ってしまった。
母親は揺れ動く大地を警戒し、不自由な足を引きずり、車の中に非難したといわれる。
その母親が昨年、99歳でお亡くなりになった。
千昌夫の父は小学校3年生の時に他界した。
その"北国のふるさと"は、今の千昌夫にとり、忘れることの出来ない"ふるさと"となってしまった。
これからの人生は、震災にあった人達のために、自分は「北国の春」を唄っていくことを、自分の天命として、生きていくことを覚悟したという。
あの「北国の春」が、昭和、平成、令和とまたいだ。今は、震災復興の歌として、人々に聴かれ、唄い、継がれていく…。
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