「タッチ・ミー」が聴きたいだろう
ドアーズ。コッポラ監督の映画「地獄の黙示録」でジム・モリソン「ジ・エンド」は実に効果的に使われた。
60年代後半にニュー・ロックの極めつけのグループとして、日本でも注目する音楽ファンが多かった。
いわゆるアシッド・ロック、ニュー・ロック、フラワー・ムーブメント、…。
ジミ・ヘン、エリック・バードン&ニュー・アニマルズ、ジャニス・ジョップリン、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ…。
一方では黒人のサム&デイヴ、オーティス・レディング。白人グループながらソウル・フルなC・C・R、クリーム、そしてザ・バーズ。
ここで分けた方が良かろう。
一方ではプロであることを自負して、アシッドの流れにのめり込むことなく、正道をつら抜いていったミュージシャンは、その後も活躍できたし、プロ根性で一生を貫こうとしているミュージシャンは多い。
ドアーズのジム・モリソンは、あの時代の象徴として今も語り継がるが、彼はアーティストであったが、プロではなかったのだと言える。
だから酒とドラッグで自滅していった。
彼の短い人生の中で、ドアーズは暴動を起こしたグループとして異色である。
そういった意味でジム・モリソンは革新、そう、最も異色で危険で反体制的なカリスマ・スターであった。
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