戦後の日本の歌・名曲「路地裏の少年」を唄った浜田省吾の住んでいた町も、今はもう昔の面影が消えたのだろう
日本でもシンガー・ソング・ライターが誕生した。1970年代になってからだろう。
シンガー・ソング・ライターの曲の魅力は、その曲の時代背景と、その時代のシンガーの等身大が見え隠れする。そして、それに恋愛が絡むと、若さゆえの恋愛観で苦しんだり、自分がみじめになったり…。
そんな感性が若々しく、純粋で、大人になりきれていない瑞々しさなどで、「これでもか!!」と聴き手に訴えかけてくるから、実にいいのだ。
ここで紹介するのは浜田省吾。
彼の「路地裏の少年」は団塊の世代には外せない名曲だ。
彼自身も高校時代に学生デモに参加していたので、「路地裏の少年」はその時代を感じさせる、とても強烈な臭いで…。
歌詞の中にある、「真夜中の校舎の白い壁に決別(わかれ)の詩 刻み込んだ」
「朝焼けのホームに あいつの顔探したけど涙で見えず」
「窓にもたれ 覚えたての "風に吹かれて"(B・ディランの曲)」
「狭い部屋で仲間と夢描いた いつかはこの国 目を覚ますと」
こんな歌詞は、大人になると二度とは書けないと思う。
だからシンガー・ソング・ライターの曲は"風が吹いている"。
浜田省吾の若かりし頃の"感性"は文学的でもあった。
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