イーグルスを聴くことは今も正道だ!

イーグルスを聴きまくったのは、45年も前のことだ。
一番好きだったのは、「偽りの瞳」だった。
この曲は、今で言う"ロード・ムービー"のシーンにはもってこいの曲だった。
 
当時はカセット・デッキを車にのせ、繰り返し聴いた。
もちろん他にもイーグルスの曲は聴いたし、後期のバーズのカントリー・ロックも含めて好きだった。
イーグルスの曲は、山陰や長崎あたりを車で走るときに、海が見えてきてひたすら一本道を走る時、軽快さはマックスに達する。
 
「偽りの瞳」は6分21秒もある。これが飽きない曲の構成になっているので、聞き疲れることがない。
 
さて、イーグルスのアルバムの中では「ならず者」が僕のベスト・ワンだ。
「デスぺラード」のドン・ヘンリーの歌とピアノ。まるで映画のテーマ曲のようにストーリー性に包まれてしまう。
 
20世紀で一番売れたアルバムは、イーグルスの試作品。
ビートルズでもストーンズでもない。
クォリティーの高さは、ロックの完成度の頂点にある。 
「ホテル・カリフォルニア」は売れ過ぎた曲だ。6分29秒の長篇が1位になり、全曲を通してかけられていた。
メッセージがひとつの時代の終焉を告げていたことで、これでイーグルスも終わったか、と予感させるものがあった。同時に良きアメリカも終わったことを告げられた。
とても寂しい思いをした。
 
イーグルスは、バーズ、フライング・ブリトゥーのカントリー・ロックの耕された土壌に咲いたグループだ。
 
60年代にバーズが誕生して、フォーク・ロック、カントリー・ロックと変質していく流れを作った中で、イーグルスのメンバーもバーズ、クリス・ヒルマン、クラレンス・ホワイト、そしてグラム・パーソンズ、キース・リチャードらの熱心な音楽活動に刺激を受けて成長していった。
 
イーグルスをリンダ・ロンシュタットのバック・バンドだ、という言い方は正しくない。この言い方は、僕は大嫌いだ。

Oimachi Act./おい街アクト

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