目は口ほどに物を言う。マヤ・サンサの魅力は鋭い目力

存在感なら誰にも負けていない女優。それはマヤ・サンサ。
最初に会った(?いや映画を観ただけ)時、凄い勢いで入り込んできた。心に、脳に?それは解からないが。
「夜よ、こんにちは」というイタリアで、実際に起こった元首相の誘拐暗殺事件を描いたサスペンス映画で、マヤ・サンサの代表作とも言われている。
映画は重々しい。実存のテロ集団の立場からの描写である。
映画の中でのマヤ・サンサが特別な演技を見せるわけではないが、その存在感だけで映画の重々しさの80%を占めている。そんなに存在感がある?YES、あるのだ。
 
目力(めぢから)は、その人の意思力、内面の強さを現わすというが、これほど目力のある女優は珍しい。眼力(がんりき)と目力は別話。
 
「眼力のある女性」は誉め言葉にはなるまい。
が、目力のある―、は美しい女性の代名詞でもある。
 
新しい作品の「長い裏切りの短い物語」にもジャーナリスト役で出演しているが、こちらも出演者の誰にも負けない存在感を放っている。
 
目力だけで演技が出来る女優だけに、無用なセリフやラブ・シーンは必要はない。
これも才能である。ジャーナリスト、革命派ほどの政治色の強い役柄では天下一品の持ち味が出る。そして、何よりも腰がしっかりしている。これも魅力かな。
 
ファースト・フードの店員さんには向かない女優さん、と言った方が解かりやすいかな?
 
作品「夜よ、こんにちは」
(2003年イタリア作品)
監督/マルコ・ベロッキ
出演/マヤ・サンサ、ロベルト・ヘルリツカ、他

Oimachi Act./おい街アクト

北九州からお届けするエンタメ情報発信サイト。 ひとくせある編集部からクセのある情報を公開!!エンタメ多めに関してはあしからず。更新情報は公式Twitter(@oimachiweb)にてお知らせ。