"脱獄映画の常識を覆した作品が「ショーシャンクの空へ」

いや、この映画は実に良く出来ている。
 
久し振りに観た。どんなにいい映画でも時がたつと忘れていることが沢山ある。
再び心が熱くなった。
「ショーシャンクの空に」は1994年の製作だから、27年前(?)。が、古さを感じさせない。
 
ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンがいい役をしている。2時間20分の時間も長く感じさせない。
映画には足りない部分と余分なヶ所があるのだが、この作品にはそれはない。
 
スティーブン・キングの原作を素晴らしい映像として完成させている。
 
アクの強くない演技でディム・ロビンスもモーガン・フリーマンも、テンポはやや遅めに、間のとり方も充分。観る側の心の動きを心得たテンポが流れていく。
 
この映画は公開時、ヒットしなかった。じっくりと観る映画だけに、"売り"の打ち出し方が難しかったのだろう。
ティム・ロビンスの知名度も当時は高くなかったし、特に北九州では興業的には難しい作品だったのだ。
 
この良き作品がヒットしなかったのは、当時、映画の自主興業を「オールナイト・フィルム・マラソン」と題して定期的に年2回、行っていた「おいらの街」には、拾い物の作品であった。
 
興業は成功した。
 
モーガン・フリーマンの人気、知名度が上がったのは、この作品からだろう。
 
ティム・ロビンスは出演する映画を選ぶ役者のようで、派手な映画には出演していない。ハリウッド的ではなく、スペインあたりのヨーロッパ映画での活躍が目立つ。
 
こういった"いい映画"が、近頃は本当に少なくなってきた。馬鹿臭い映画にうんざりしている時には、この作品はおススめだ。
 
作品「ショーシャンクの空に」
(1994年米作品)
監督/フランク・ダラボン
出演/ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、他

Oimachi Act./おい街アクト

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