男と女の恋物語は、演じる役者が変われば限りない。終わることがない

ニーナ・ホスという女優は、なんと存在感の強い人なのだろうか。ドイツ人らしい、とても。
 
「ブリキの太鼓」という名作をとったフォルカー・シュレンドルフが監督した作品。
「男と女、モントーク岬で」。
 
ニーナ・ホス迎えうつのは、名優ステラン・スカルスガルド。「ニンフォマニアック」で有名な人。
 
ベルリン在住の人気作家と、彼のかつての恋人で、ドイツ人女性の今は弁護士の女性。この2人のニューヨークでの再会からストーリーは始まる。
結末は、男と女の違いを見せつけられたような…。
 
男も女も人間である。
 
最良の、最愛の、最後の、…嗚呼。
 
ズタズタになってしまわないと、男も女も、女と男を忘れられないのだろうか?
 
心余すことなく傷つけなければ、今を良しという心にはならないのだろうか…。
 
自分のためにある人生ならば、その人生を"恋"や"愛"にかけて、傷つくことも悪くはないのだろう。
 
が、しかしだ、ここでは"相手"の人生が絡んでくる。そう、だから自分勝手には生きられないし、一人を選べば、もう一人の誰かが傷つく。
 
男も女も懲りない人がいる。いや、懲りないのではなく、自分が良ければいい、そう言った方が正しいのかもしれない。恋も愛も消えてしまいやすいから。
 
残り少ない人生であるなら、「今で良し」としなけらばならないのが、命ある限りの"人間の悟り"なのかもしれない。
 
映画は第三者的に観るから、気は楽で。心の平和を求めたいのなら、愛だの恋だのは隣の人に任せた方がいい。
 
「男と女、モントーク岬で」は大人の恋の物語。味わい深い男と女の、最後は互いが多分、心傷ついて…。そうして本当の良き想い出になるのか。
 
作品「男と女、モントーク岬で」
(2017年アイルランド・ドイツ・フランス合作)
監督/フォルカー・シュレンドルフ
出演/ニーナ・ホス、ステラン・スカルド、他

Oimachi Act./おい街アクト

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