鈴木彩子と「あの素晴らしい愛をもう一度」
「あの素晴らしい愛をもう一度」という"超名曲"がある。
加藤和彦作曲、北山修作詞。
この曲は歌い継がれて、これからずっと人の心に響く素晴らしい作品だ。
男性が唄うと、この曲はとても美しく、優しく、デリカシーで、人間愛とか、そして心寂しく―。
女性も唄った。あの鈴木彩子が。
彼女が唄うと、とても辛くなる。辛く感じてしまう。
それは鈴木彩子という"素晴らしい"シンガーが、あまりにも突っ走り過ぎたために、残影が華やかではなく、僕には虚しさとして残っているからだ。
大物シンガーと期待された。
レコード会社に振り回された。
彼女らしさが、変形した鈴木彩子になってしまった。
この「あの素晴らしい愛をもう一度」は、鈴木彩子は本人の申し入れで、録音が実現したという。
鈴木彩子が唄うと、とても悔しく唄っているように聞こえてくるのが辛いのだ。
この曲の"素晴らさ"を理解する"優しさ"が彼女にあったはずなのに、何故、そんな歌を唄わせなかったのだろうか?
確かに男性的な気性を持っている。が、彼女の女らしさも聞きたかった。
もっと"花のような鈴木彩子"を。
それが欲しかった…。
鈴木彩子の「あの素晴らしい愛をもう一度」を!!
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