「ダメ‼ダメ‼ダメ‼」だけでも曲は作れる

ボブ・ディランの唄の歌詞が難解だと言われるが……。
それを訳そうとする人がいるから、増々、ディランとしては願ったり叶ったり。
「It  Ain't Me Babe」という曲がある。
ザ・タートルズが1965年(?)にカバーしてヒットした。
 
邦題は「悲しきベイブ」。当時、フォーク・ロックに火が付いて、この曲でタートルズもデビュー(メジャー的)となり、大ヒット曲「エリノア」へと続く。
「僕の窓から消えてくれ。僕は君の望む男ではない。僕は君を守ることも出来ない男だから、早く忘れてくれ‼」といった感じの詞。
 
♬It ain’t me babe no no no it ain’t me babe♬
基本的にはこの繰り返しのリズム、フレーズ、色調、と単調的な曲。
 
難解度でいうなら、自分の言ったことを誤解して受け取った人達へのアンチ・メッセージ(?)。
 
決して恋人に対してのメッセージではなく、でも恋人へのメッセージにしている点が、つまりディランっぽいのだ。
 
「no‼no‼no‼」を訳したら「ダメ、ちがう、やめてくれ‼」で、つまり「No‼」だけで歌詞は成り立つ。
 
歌詞はシンプルで、サビの部分は「no‼no‼no‼」だけの方がインパクトがある。
 
難しく考えなくて、コペルニクス的な発想があれば、簡単に詞は作れるのだ。
 
ザ・タートルズの「悲しきベイブ」を聞こう。

Oimachi Act./おい街アクト

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