今、バーズの軌跡に触れる

バーズ=BYRDS=BY(~による)+RDS(ヴブ声)。バーズはBIRDSではなく、BYRDSなのだ。
 
バーズの曲の中でベスト5に入るのが、ボブ・ディランの曲のカバーではあるが、「MY BACK PAGES(マイ・バック・ペイジズ)」。
 
邦題は「昨日より若く」
 
アルバム4枚目の邦題のタイトルは同名。
 
この中に収められている。(曲の短いシングル・バージョンも収められている。)
オリジナル・アルバム・ステレオ・バージョンも現発売中の中のアルバムでは聴くことも出来る。
 
邦画「マイ・バック・ぺージ」のタイトル曲としても、真心ブラザーズ+奥田民生の歌と演奏で使われた。
 
ディランのこの曲を入れる。入れないで、ロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンVSディヴィッド・クロスビーの間でもめた。
 
反対をしたのはD・クロスビー。
「この曲を入れることは、バンドの衰退になる」と反対した。
 
ロジャー・マッギンとD・クロスビーは、結成当初より不仲ではあった。
 
政治的な発言をステージでするクロスビーに対し、ロジャー・マッギンは嫌悪感を抱いていた。
 
コーラスの部分では貢献度は高かったと、ロジャー・マッギンは後に評しているが、バンドの主導権をとれないことが、D・クロスビーには一番の不満だったと言われる。
結局、このアルバムを機にクロスビーはバーズを去る。
 
復縁はステージのみで行われたが、音楽性の違い=性格の違いは、その後のロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンの活動が永く続いていることからも測り知れる。
 
この「マイ・バック・ペイジズ」の歌詞は…。
 
白か黒かしかないと思っていたが、白と黒は対比するも、陰と陽のバランスを保ち、白もあれば黒もあり。グレーだってある。"絶対"なんていうことはあり得ない」といった内容で、かなり宗教的、哲学的な歌詞である。
 
このバーズによる「マイ・バック・ペイジズ」は素晴らしい。
 
ロジャー・マッギンの12弦ギターとクリス・ヒルマンのベース・ラインで、クオリティの高い完成度を位置づけている。

Oimachi Act./おい街アクト

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