重たい存在。クラプトンの「クロスロード」
原曲がロバート・ジョンソンの「クロスロード・ブルース」(1936年発表)。
これをエリック・クラプトン、ドラムのジンジャー・ベイカー、ベースのジャック・ブルースの3人編成のクリームが演って、「クロスロード」は知名度をあげた。
当時スーパーグループという"スーパー"が初めてついたグループが、クリームだった。
「スーパースターも夢じゃない」というCMもあったくらいに。その後は"スーパー"は一般的な形容詞として使われはじめた。
クリームが日本で聴かれるようになったのは1967年だろう。
ブルース、ハードロック、サイケデリックの要素をたっぷり含んだブルース・バンドだった。
ドアーズ、ジミヘン、C・C・R、クリーム、このあたりの突出したソウルフルなロックに、時代は引っ張られて行った。
この新しいムーヴメントは、既存のポピュラー・ミュージックや軽音楽と言われたものにストッパーをかけるほど"前衛的"でもあった。
日本でもグループ・サウンズのブームがこのパワーによって消滅した。
ブラック・ミュージックやソウルフルな黒人ミュージシャンが台頭してきた時代。日本でも黒人ミュージシャンが注目されてきた。
クリームの「クロスロード」を聴くたびに、この時代のロックに熱をあげた人、挫折した人、狂気に変わった人、…。時代に翻弄された"時代"があったと思い起こす。
エリック・クラプトンは、そういった意味で存在感がとても僕には重い。
ジョン・レノンは、エリック・バードンは、エルビス・プレスリーは、ジュリーは、美空ひばりは、…。
皆、「クロスロード」を聴いて、どう感じたのだろうか?
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