グラハム・ナッシュは地味だが素晴らしいミュージシャンだ
「バス・ストップ」の大ヒットで人気を博した、英国のグループ、ホリーズ。
メンバーの中で、当初より音楽的に秀れていたグラハム・ナッシュ。
予期した通りホリーズを脱退して、アメリカに渡った。
そしてクロスビー、スティルス&ナッシュを結成。
やがてニール・ヤングが加わり、CNS&Yとなる。
グラハム・ナッシュは、誤解を忘れずに言うならば、ビートルズやストーンズとは異色のミュージシャン。歌、ハーモニーに関しては突出したものである。
CS&NやCSN&Yのアルバムの中から、グラハム・ナッシュの作品を選び出すのは、ある意味、容易だ。
美しいからだ。コーラスのハモリの美しさを強調した音楽であるからだ。
1981年の作品「時は流れて」(原題はWASTED ON THE WAY)は、名曲。
続いて1988年の作品。アルバム「アメリカン・ドリーム」に収められている「クリアー・ブルー・スカイ」と。これも素晴らしい。
どちらもグラハム・ナッシュの作品。
こういった曲がシングルとして発売されないのは。CS&N、CSN&Yとしてのチームの固執があったようだ。
決して商業ペースに乗せない。グループとしての自負が強い。
CS&Nはロック史上、最高のコーラス・グループと評してもよかろう。
グラハム・ナッシュとデイビッド・クロスビーの貢献度がとても高いからだ。
コーラスの美しさ。
ライブでの実力。
この2つをひとつにしたのがイーグルス。イーグルスが売れたはずだ。
「時は流れて」と「クリアー・ブルー・スカイズ」を聴いていみよう。
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