恋わずらいは誰のせい
作詞家になれる資源とは、なんであるのか?
このテーマに対する答えは、作詞家の生まれ持った資質にある。これが答えだ。
ただし、その資源は人によって全く異なるが故にカラフルに富んだ曲が生まれる。
森山良子が唄った1969年のヒット曲で「禁じられた恋」というのがある。
歌詞を少し紹介しよう。
♬禁じられても 逢いたいの
見えない糸に ひかれるの
恋はいのちと同じ ただ一つのもの
だれも二人の愛を こわせないのよ♬
なんと‼重たい。暗っぽい詞なのだろう。
作詞は山上路夫。
この曲の他に「世界は二人のために」/佐原直美、「夜明けのスキャッツ」/由紀さおり、「瀬戸の花嫁」/小柳ルミ子、「学生街の喫茶店」/ガロ、「ひなげしの花」/アグネス・チャン、などがある。
プラトニックの白樺派ロマンを愛する人が体験する"ウツ"の世界と、結婚はメデタシ‼の絶賛の拍手の嵐。そして所詮、愛とは幻想である。の否定的人生論が入り混じった幻想のワールド。
恋愛に関してのストライク・ゾーンの狭き人だけ与えられる"本能"。
なんと素晴らしく、恐ろしや‼
こんな人達の世界に翻弄されて、当時の若者は恋煩いをしていたのか‼
となる。
それでは「禁じられた恋」を味わって‼
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