失恋と音楽、作曲とバンド活動

15歳、16歳、17歳と女性は大人になっていく。
男は青い年が続くから青年。で、青春は青い春=青い年の春が永く続く。
つまり大人になかなか、なれないのだ。
 
この高校時代に、ほとんどの青年たちが失恋をする。
 
大人になっている女子高校生と、"青臭い"男子高校生がうまく付き合える訳ない。
 
女子高生は大学生に、大人に、社会人に憧れる。
つまり年上が好きなのだ。年上の方が大人っぽいと感じるのだ。年上の方がリードしてくれると思い込んでいるのだ。
 
こうして男子の青臭い失恋の痛手は、歌に詞になっていく。
 
さて、音楽産業は「恋」がテーマである。「恋」をテーマにした前向き(ポジティブ)と、ネガティブの曲が、常に売れることを知っている。
 
美しいメロディー・ラインに、美しいネガティブな詞をのせると、売れるのだ。
 
暗いネガティヴな詞を、さらにマイナーづくしのメロディーにのせてしまうと、嫌がられてしまう。
ただし一部の"根暗"な人には受ける。が、この傾向は永くは続かない。
 
「想い出の渚」をヒットさせたザ・ワイルド・ワンズ。
 
続く「小さな倖せ」「夕陽と共に」「青空のある限り」「愛するアンタ」「バラの恋人」あたりまでが良かった。
 
失敗は「青い果実(フルーツ)」。
 
ここから陰湿なサウンドに変化してしまった。
 
「青い果実」の作詞が山下路夫で、とても暗い、「若葉萌える頃」で再度、山下路夫が。
 
ザ・ワイルド・ワンズはこれが失策だった。
 
確かにテレビ出演が増えてくると、曲作りの時間が無くなる。
レコード会社との契約上、3ヶ月にシングルを一枚ヒットさせなくてはならない。
 
バンド活動は、テレビ出演での波及効果は最初だけにするべきだ。あとはライヴ活動、コンサート活動で。
 
で、曲を作ることに時間を費やすことをしなければ、バンドがツブれてしまう。
 
アルバム一枚から、3、4曲はシングルで出せる曲を最初から準備しなければ、活動が出来ない。
 
ライヴ、コンサート活動では、洋楽のコピーでもいいから演るべきだ。
 
そうやってレパートリーを拡げておかないと、時間に追われて、バンドは自滅してしまう。
 
今日は暗い、ザ・ワイルド・ワンズの「青い果実」を。

Oimachi Act./おい街アクト

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