ストーンズと俺たち④

ストーンズの曲がアメリカで初めて、ヒット・チャートの1位になったのは「サティスファクション」。
 
”トレモノ(アタッチメント)"のファズ・マシーンが冒頭で、まるでサックスのようにリード・ギターを響かせる。
 
この時代にファズ・マシーンとワウワウが登場した。
ワウワウはクラプトンがクリームで使い始めた。「ホワイト・ルーム」のギターは、とても上手に聞こえてくる。クランプトンのギターというより、ワウワウの勝利だ。
 
ファズ・マシーンは、アニマルズもワイルドなブルースを演るためには欠かせなかった。
 
エレキ・ギターが、エレクトリック・ギターとなり、ROCKは最盛期を迎える。
 
「ハート・オブ・ストーン」「ラスト・タイム」と、ストーンズの曲がビートルズ以上のインパクトを与え始めた。
 
ビートルズもリード・ギターが傑出したものではない。
ビートルズのギターよりも、ストーンズのギターの方がカッコ良かった。
 
「ハート・オブ・ストーン」の間奏部をコピーした僕のバンドのリード・ギターは、「してやったり」の感があった。
 
「サティスファクション」は、"ファズ"を買うことでレパートリーに入った。
「黒く塗れ」は、シタールが…。
これをギターでやるには工夫がいった。
高校時代の梅林茂さん(Exのギタリスト)の手法から学び、シタールっぽくイントロが出来た。
 
ストーンズはシタール、フルート、チェンバロ、ピアノを被せた曲が多く、工夫がとてもいった。
この時代、いかに本物に近いコピーをするかが、バンドのレベルとして問われていた。
 
東京の新宿のライヴ・ハウスに視察に行った。
 
東京では白人ブルース真っ盛り。
 
小倉では黒人のソウルとブルース全盛。
 
この違いに戸惑った。
 
横浜に行くと、あのゴールデン・カップスの連中が黒人ブルースをやっていた。
 
小倉は当時のライブ・ハウスに出演していた先輩達が、ジャズの影響も受けてブルースやソウルに興じていたのだ。
 
沖縄の米軍キャンプにライブに行った成果を、そのまま北九州に持ち込んでいたのだ。
 
当時、博多はホワイト・ブルースの時代だった。
 
北九州のROCKのレベルが高かったのだ!

Oimachi Act./おい街アクト

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