「ともだち」とは、男女の関係では最下位に位置するのだが
元祖アイドルの南沙織の3枚目のシングル。
「ともだち」は1972年2月1日発売。
作詞:有馬美恵子で、作曲:筒美京平のゴールデン・コンビ。
♬妹か 恋人か 友達になりたいの♬
この歌詞が、若い人の心をつかんだ。
「妹」と「恋人」と「友達」の優先順位は?
もちろん「恋人」。他人とは、「妹」にはなれないし。「友達」は、友達である以上はキスもダメである。
もう何がなんでも"仲良く"したい、という気持ちはとても強く伝わってくる。これが有馬三恵子の詞の"マジック"だ。
南沙織は沖縄から、姉さんと一緒に上京したはずだ。
で、妹の南沙織がアイドルになれた。
実に運の強い女の子だった。
大人になると、「恋人」、「妹のような」、「友達としても仲良くいられる」。この3つが揃わないと結婚は続かないだろうし、永くは男女の仲ではいられない。こう思うのである。
作詞家は、この詞を作った時には、すでに大人の視点を持っていたと思う。と、同時にいろいろなパターンの関係を若かりし頃に考察したのだ、とも思われる。
聴いてみよう。南沙織の「ともだち」
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