映画「すばらしき世界」は、日本的な作品ではあるが、役所広司のオーラは世界的である。

いい役者は、観る者の心を魅きついていくオーラを放ちながら、映画を盛りあげていく。
いい監督の作る映画には、無駄なシーンがない。
現在の邦画界の実力派男優No1.は役所広司。
 
過去に「うなぎ」「赤い橋の下のぬるい水」で、役所広司の持つオーラの素晴らしさを認識していた。
 
今回は映画「すばらしき世界」で、いや、お見事!
 
佐木隆三の小説「身分帳」を原案に、西川美和が脚本を手掛け、監督をこなした。
 
脚本も良かった。役者が揃っていた。
 
人生の大半をヤクザ、刑務所で過ごした男の再出発を描いている。
 
裏社会では当たり前の"常識"が、カタギ社会では"非常識"になる。
 
そんな非常識な人間や社会が作り上げている"常識"の中で、元ヤクザが再出発するのは、とてもとても難しい。
 
この当たり前の、ありがちな"現実"を、あえて映画にするというのは、とても危険である。(危険というのは、失敗作に終わってしまうということ)
 
が、今回は成功している。
 
役所広司のオーラは、映画を、原作を越えているからだ。
 
ぜひ、観て欲しい。プロの役者と映画を。
監督
西川美和
出演
役所広司, 仲野太賀, 六角精児

Oimachi Act./おい街アクト

北九州からお届けするエンタメ情報発信サイト。 ひとくせある編集部からクセのある情報を公開!!エンタメ多めに関してはあしからず。更新情報は公式Twitter(@oimachiweb)にてお知らせ。