ドイツの今は、"険しさ"が美しさなのかも…①
日本はドイツとは違う。全く異なる。
第2次大戦で同盟国であったにしろ。
日本はむしろイタリアと同胞と考えるべきであろう。
ドイツは陰と陽を持つ国柄がはっきりとしている。
ゲーテ、バッハ、…。対照的な存在となるヒトラー、ナチス。
東西冷戦下に国が東と西に分断される。
最近は、映画の世界でもドイツ人が活躍している。
ニーナ・ホスという女優。1975年生まれ。
「東ベルリンから来た女」で注目を浴びた。
2012年の作品だ。
2017年にはドイツ、フランス、アイルランドの合作、「男と女、モントーク岬で」で大人の愛の物語を好演。
この作品は、「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフの監督によるもの。
共演したのは名優、ステラン・スカルスガルド(「ニンフォマニアック」で有名)。
今や堂々とハリウッドにも進出し、「誰よりも狙われた男」などに出演。
ニーナ・ホス。何と個性的な女優なのだろうか。
美しいようで、そうでもなく、とても険しい、不可解な…。
いかにもドイツの宿命を背負ったような、重苦しさがある。
ドイツの映画は、日本で言うところのバカらしさがない。
そう、「険しい」映画が多い。
「険しい」が、今のドイツには不可欠な要素であり、美しさなのかもしれない。
ニーナ・ホスは、見事なほどに険しい女優だ。
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