ストーンズと俺たち⑧ 初期のストーンズを今聴く試み

ローリング・ストーンズが、最も若葉のように青々していた頃。それは「テル・ミー」を初めて聴いた1963年だった。
 
この頃のミック・ジャガーのヴォーカルは、英語であって、米語ではなかった。
 
♬アイ、ウォンチューバック、アゲン
 アイ、ウォンチューラブ、アゲン♬
そう、これがミック・ジャガーの初期の唱法だったのだ。
 
だから日本人は「テル・ミー」が唄いやすかった。
 
後に日本のGSがこの「テル・ミー」をこぞって演っていたのは、演奏もシンプルであったから。そして日本人がミック・ジャガーの英語を好んだからとも言える。
 
そして「テル・ミー」は、キース・リチャードとミック・ジャガーによる共作第1号だ。
 
ストーンズの曲は、以外とコード進行がシンプルであったこともあり、日本のバンド連中に好まれた。そしてミック・ジャガーの唱法。
 
この「テル・ミー」は、日本のGSによって日本ではリバイバル・ヒットすることになる。
 
ビートルズの"ハモリ"と違って、ストーンズの方はバック・コーラスが"オタケビ"っぽくて、やりやすかった。
日本のバンドに受けたストーンズの音楽は、つまり荒っぽくても良し、のR&Bであったからだ。
 
そしてブライアン・ジョーンズの奏でる様々な楽器が、ストーンズのレコードを豊かにした。
 
リーダーとして貢献度は、「ペイント・イット・ブラック」あたりがピークとみるべきだろう。
 
ブライアン・ジョーンズ脱退。そして死後のストーンズの音楽性は、やはり変わった。
 
それ以降のストーンズを、僕は余り気にしなくなった。
むしろ、それからのストーンズを好む人も多いのは、僕にとっては不可解な現象なのだ…。
 
ここに1973年に日本で発表されたシングルを再現したCDが今、発表されている。
 
「テル・ミー」と「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」のカップリングだ。
 
「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」は、ビートルズの「イエスタデイ」に対する、ストーンズからのお答えソングだ。
 
「イエスタデイ」よりも、僕は好きだ。
 
「テル・ミー」には何種類かのバージョンがあった。エンディングは長く続くのはLP に入っていて、とてもカッコ良かった。
が、今はCDでは聴くことが出来ない。残念だ。
 
ブライアン・ジョーンズに捧げよう!!「テル・ミー」

Oimachi Act./おい街アクト

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