はっきり言って、今の若者もシラケていると思うが…
鼻にかかった声。これをハスキー・ヴォイスと言いきってよいのやら?
僕個人的にはハスキー・ヴォイスもピンからキリまで。
平山三紀の声は好きではない。
だから彼女の唄う「真夏の出来事」も好きではない。
この「真夏の出来事」は1971年の5月25日に発売された。平山三紀の通産2枚目のシングル。
橋本淳(作詞)と筒美京平(作曲)のゴールデン・コンビが、この曲以降も入れこんで共作している。
平山三紀の姉は平山洋子。こちらも芸能人。
好きではないが、この歌はひとつの時代の終わりを告げているようで、心に残ったのだろう。
アメリカのニュー・シネマの台頭。
「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」「暴力脱獄」「2001年宇宙の旅」「バニシング・ポイント」「ゴッドファーザー」「スケアクロウ」「カッコーの巣の上で」「タクシー・ドライバー」…。
ベトナム戦争が終わり、日本の学生運動も沈静した。
つまり「団塊の世代」(1947年~1949)からしらけ世代(1950年~1964年)。そしてバブル世代(1965年~1970年)と氷河期世代(1970年~1983年)の世相を反映した唄だったのだ。
♬彼の車にのって真夏の夜を走りつづけた♬
彼が車をもっている。だから真夏の夜を走りつづける。何の目的もなく。それでも、いいんだ。なんとなく、しらけ世代なんだから~。
といった「若者の生き様」を唄にしたのだろう。
平山三紀の声は、まさしきシラケ世代っぽくて、いいのだ。
聞いてみよう!!「真夏の出来事」を。
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