デイヴ・クラーク・ファイブを聴いたら、ツバが飛んで来そう!?

エレキ・バンドにサックスが入ると、とてもカッコ良くなる。
 
ビートルズでもストーンズでもない"個性的なサウンド"が生まれた。
イギリスのビート・グループのデイヴ・クラーク・ファイヴだ。
 
1960年代に活躍した。
ビートルズの「抱きしめたい」に変わって、全英1位になったのが「グラッド・オール・オーバー」
当時は、ビートルズの"宿敵"とさえ言われたが。
 
ビートルズに次いでカーネギー・ホールで公演を行ったし、15曲が連続して全米チャートのトップ20に入った。
エド・サリヴァン・ショウ(当時のアメリカの人気TV音楽番組)に、出演回数が一番英国グループの中では多かった、という人気。
 
どうしてこうも人気があったのか?
 
デイヴ・クラーク・ファイヴの音楽的特徴は、ドラム、ピアノ、そしてサックスがとてもけたたましく、コーラスも5人が唄ったり、騒々しいサウンドが骨頂であった。
 
リバプール・サウンドと対比させて、トッテナム・サウンド(tittennamはロンドン北部のあたり、ハーリンゲイ・ロンドンと呼ばれていた)と言われた。
 
日本のGSで、ブルー・コメッツがサックスを用いたのも、、このデイヴ・クラーク・ファイヴの影響だった。
 
彼らのメンバーが作るオリジナル曲は、バラードが主体。「ビユーズ」「ホエン」「ハーティング・インサイド」と。これは日本人好み。
 
こんな曲とは対象的に黒人のR&Bをジャカジャカやったのが、アメリカで成功した。
しかも当時は、サックスがとても新鮮に聴こえた。
重々しいサウンドとバラード。そしてテレビ好みのユニフォーム。いかにもエド・サリヴァン好み。
 
「オーバー・アンド・オーバー」、「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」「若さをつかもう」「リーリン・アンド・ロッキン」「アイ・ライク・イット・ライク・ザット」…。
もうツバキが飛んで来そうな唱法‼個性とか、覚えやすいとか、踊りやすいとか、ノリがいい、…これはヒットするには不可欠。
 
そうして、音楽的に変化すうることもなく、70年代には、キレイさっぱりと消えていった。
 
今日は騒々しい「リーリン・アンド・ロッキン」を聴いてみよう。

Oimachi Act./おい街アクト

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