スパイ映画は実は暗いが原型。 "007"にしても一作目は決して娯楽映画とは言えなかったが…。 こちらは暗いスパイ映画「さらばベルリンの灯」
"007"は派手でジェームス・ボンドが女性にモテるプレイボーイ。
映画そのものも娯楽映画に徹していて、ボンド・ガールは美人。
そんなスパイ映画に対して、地味で暗いスパイ映画も作られていた。
「寒い国から帰ったスパイ」は名作として語り継がれているし、「国際謀報局」もその類いの映画だった。
映画の内容よりも、テーマ・ソングが良いのでタイトルが知られるようになったのが、1966年のアメリカ映画「さらばベルリンの灯」。
東西冷戦下の西ドイツで、ネオ・ナチの動きを探るためにイギリス情報部から派遣された男と、ネオ・ナチとの戦いを描いたサスペンス。
アダム・ホールの小説「ベルリン覚書」をハロルド・ピンターが脚色し、監督はマイケル・アンダーソンで作られた作品。
ジョージ・シーガール、アレック・ギネスらが出演。そして音楽は著名なジョーン・バリー。
映画の原題は「The Quiller Memorandom」。
このテーマ曲が某国のシンガー・マット・モンローによって日本ではヒットした。
こちらの原題は「Wednesay Child」。
どうしてこういったタイトルがついたのか?
イギリスのマザーグースの歌の中に、水曜日生まれの子供は悲哀でいっぱい。つまり、"不幸"という一節がある。
そこから東西戦下のドイツを重ねたようだ。
英国の正統派シンガーで、「ウォーク・アウェイ」「野性のエルザ」(映画のタイトル曲)、「ロシアより愛をこめて」(007のテーマ曲)を日本でヒットさせた。
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