こういった作品は、アメリカはとても上手に作っていく!感心する。
「クリムゾン・タイド」。
クーデターが勃発したロシア。(まるで今のようだ)
反乱軍が核施設を制圧したことで、第三次世界大戦の危機を迎えた。
米海軍はベテランの艦長と新任の副長を乗せた原潜アラバマを派遣する。
ところが核攻撃準備の指令をめぐって艦長と副長の意見、判断が真っ向から対立する。
監督はトニー・スコット。
ハーバード大出のエリート副長をデンゼル・ワシントンが、叩き上げの"軍人"艦長をジーン・ハックマンが、この2人のぶつかり合いは迫力がある。
そこは白人VS黒人の相克が、核兵器を使うことの「YES」「NO」の見解の違いと重なり、弾道ミサイル原潜内での究極の緊迫した世界を見せつけていく。
軍人とは?戦争とは?正しい判断の出来る人間とは?
1995年のアメリカ作品。全世界の興業収入が1億5千万ドル以上を稼ぎ出し、潜水艦映画の金字塔を打ち出した秀作。
「クリムゾン・タイド」とは直訳すると「深紅の潮流」。がアラバマ大学のフットボールを初めとするスポーツチームの愛称。
この映画、黒人であり人気のデンゼル・ワシントンに対して、かつての戦争英雄、ジーン・ハックマンの対立が、映画の要となっていて、作品を盛り上げている。
ジーン・ハックマンも白熱の演技で、若僧のデンゼル・ワシントンに負けてはいない。
ジーン・ハックマンのワンマンな艦長が"見事な悪役振り"をやってくれたからこそ、映画は一時も目を離せないくらいに、観客を引き込んでいる。
ロシアやドイツのナチス、イスラエルにアラブ、白人差別のあるアメリカ…。
日本は強い国家になる日がくるのだろうか…。
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