食にも音にも「餓え」のない今の時代。何に対して餓えていないのだろうか?ストーンズと俺たち⑩
ストーンズの「ラスト・タイム」、「ハート・オブ・ストーン」―。まだまだ日本ではさほどヒットせず…。
ビートルズの人気が圧倒的であった。
が、しかし1964年から65年あたりの評判としては、「ビートルズよりストーンズの方がウマい!」。「実力はストーンズの方が上だ」―こう言った評価を口に出す若者が増えていた。
この時代にR&RとR&Bの違いをはっきりと解かる若者は少なかった。
とにかく"リバプール・サウンド"のくくりで「イギリスの若者が凄い!」というムーヴメントが起きていた。
ビートルズはアイドルとして評価されつつあったし、他のグループにも"音楽性"よりも"アイドル性"で売ろうとする動きが出てきた。
銀天街を歩いていた女子高生が、楽器店(レコード店)からビートルズの「恋する2人」が流れてくると、「ギャー」っと走って店に入っていく、こんな光景が日常茶飯事的で、今では考えられない音楽(ビートルズ)の音源に対する「餓え」があったのだ。
ともかくラジオから流れてくる"洋楽"を片っぱしから聴いたのが、僕らの世代だ。
今日はストーンズの「ラスト・タイム」を。
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