例えば50年経っても忘れない失恋は、もう失恋ではなく、それは”恋"だったのだ!
「デイドリーム・ビリーバー」。
この曲は僕にとって、"春に起こりやすい"期待感や希望的な若かりし頃の前向きな季節=春を思い起こしてくれる。
1967年にアメリカのモンキーズが発表したシングルで、4週連続全米1位を記録した。
日本では後にタイマーズやRCの忌野清志郎が唄い、知られる。
寒い冬が去っていった。失恋した辛い想い出も随分と遠ざかってくれた。でも決して心は明るくなっていない。
まだ未練は残っているも、これ以上追いかけたところで無理、間違いなく無理。
そう思えるようになった分だけ、少しは痛手がやわらいだのかもしれない。
今度の恋は始まりも良かったし、ひょっとすると僕にとっての初恋になるのでは(?)という、予感もした。
だから一生懸命になっていたのに…。
その"がむしゃら"さが、災いしたのだろう。
まるで裏切られた僕。谷底に突き落とされたように痛かった、苦しかった。
僕の懸命さが、あの娘は怖くなったのかもしれない。そこが僕の弱点だということを、あの娘は知らせてくれた。でもやり直しはきかない。
忘れることにするのが、僕のためでもある。
確かに若かりし頃の"失恋”は、人の生き方を変えてしまうほど激しく揺れて、山が崩れる。
若い男たち、女たちにとって、恋が始まらないと時間の大切さも分からない。人生で大切なものも理解できない。
恋があって、青春があって、切なさがわかって、自分がわかって、季節の流れを感じて、音楽を好きになり、また一歩踏み出そうとする。
失恋したすべての人に。
モンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」をどうぞ!!
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