シリーズ②吉本新喜劇 花紀京の笑いの世界は、ギャグじゃない!
(前回の続き)
そんなことを想い出しながら、吉本新喜劇のDVDを楽しみながら観ている。
DVD・BOXには3枚のDVDが。そして1本のDVDには3篇の"新喜劇"が収められている。計9本だ。
これは花紀京が他界したことから出版された記念的な映像というべきか。
花紀京は横山エンタツの二男。
吉本新喜劇の座長を若くしてやるくらいだから、演技というか役者としては素晴らしい才能を持って生まれ、そしてそれを開花させた人。
岡八郎。桑原和男(この人は小倉出身だ)。そして平参平(この人は座長頭だった)。この人達と展開する喜劇は、芝居の基本がしっかりとベースにある。
だから今観ても、何度観ても、人間の基本的な笑う心の扉にノックをしてくる。
演劇の大衆演劇は、一日に何回?多分三回は公演をしてやらねばなるまい。
一日中、劇場にいて、合い間合い間に酒を飲んだり、メシを食ったり、芝居にプライベートに話を咲かせる。労働として捉えると、重労働。
ギャグ一発、多発ばかりの"人気者"は、客が笑っているのか、役者が"笑われているでは"と多少、批判的な見方を好き嫌いも混じってしてしまう。
基本がしっかりしていないと、ギャグ多発の"お笑い"は、子供向きで、何度も観れるものでもない。「あっ。また始めた。まだ、やってる、もう、しつこいナー」と。
(続く)
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